越境学習モニターツアー開催報告

2024/11/15

「 越境学習 」という言葉を耳にしたことはありますか?これは、普段の職場や環境を離れ、異なる場所や人々との交流を通じて、新しい知識や視点を得ることを目的とした学びの手法です。

2024年3月1日(金)に兵庫県たつの市にて、「 ビジネスの境界を越え、新しい可能性に気づく 」ことをコンセプトに、10名限定の越境学習のモニターツアーを実施しました。

1.開催の背景

近年、越境学習という言葉が注目をされています。背景にある理由としては、① 先の見えない時代の中でのイノベーションの必要性、② 外部の世界に触れ刺激を受けることでの人材の活性化、③ 個人の知識習得、キャリア発展の機会の提供等が挙げられます。私たちのワークアウトプログラムでも、この越境学習の機会を提供し、参加者が新しい発見と成長を遂げるサポートをしています。

 

今回、私たちは自らも越境学習の価値を体感し、さらなる価値提供を目指すために、越境学習モニターツアーを企画しました。このツアーでは、業界や業種を超えた多様な参加者と共に学び合い、異なる視点からの刺激を受けることを大切にしました。

2.ツアーの様子

 

■ 大型放射光施設 SPring – 8 ~ 最先端の研究所

 

最初に訪れたのが、兵庫県佐用郡佐用町、赤穂郡上郡町、たつの市新宮町の間にまたがる光都にある大型放射光施設 SPring – 8です。理化学研究所の方が出迎えてくれて、施設の中へ向かいました。まず、映像でSPring – 8の概要とここで行われている最先端の科学技術の研究について触れることが出来ました。光速近くまで加速させた電子を磁石などで曲げた際発生する電磁波を、放射光と言います。放射光を活用することで、物質の種類や構造、性質を詳しく知ることができます。SPring – 8は、世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設だそうです。

 

私たちの身近なところでは、小惑星探査機 「 はやぶさ2 」 が持ち帰った、太陽のまわりを回る小惑星「 リュウグウ 」の粒子を解析したり、燃料電池の開発が行われたりしています。 私たちのお客さまの研究開発部門の方も多数利用されていることが分かりました。 施設見学により、放射光という切り口で目に見えないミクロの世界に思いをはせることが出来ました。また、近未来の生活を支える最先端の科学技術への関心が高まりました。

■ たつの城下町 ~ 昔ながらの城下町

 

次に訪れたのがたつの城下町です。
龍野ふるさとガイドの方が出迎えてくれて、龍野城や三木露風の生家を散策しました。たつの市には武家屋敷や白壁の土蔵など、 城下町の面影が今も残っており、 「 播磨の小京都 」と呼ばれているそうです。このエリアは、江戸時代から昭和初期にかけて建てられた昔ながらの伝統的建造物が並び、国の「 重要伝統的建造物群保存地区( 重伝建地区 )」に選定されています。

 

ここでは、龍野城へ向かう道を散策していきます。近隣にはヒガシマル醤油の工場があり、醤油まんじゅうを売っているお店や醤油もろみの自動販売機を見つけ地域の特色を感じることが出来ました。途中、三木露風の生家にも立ち寄りました。ここは、露風が6歳で離れることになった母との大切な思い出の詰まっている場所であり、昔も今も変わらない親子の絆を感じました。また、三木露風を忍んでか、赤とんぼの描かれたマンホールが印象的でした。

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3.参加者の方々の声

今回の越境学習ツアーでは、たつのという最先端の研究所と昔ながらの城下町が交錯するまちを訪れ、色々な対象を観察して、そこで出会った方々と交流をすることで刺激を持ち帰りました。参加された方々からは、以下のような貴重な声が寄せられました。

 

  • 普段足を踏み入れないような分野に触れ、知らない世界を知ろうとする自分の探求心が芽生えた。街を歩き、五感を使うことで、メンバーとの「 今 」を楽しむことができて、リフレッシュできた。
  • 新旧のアセット、地元のケイパビリティを掛け合わせること、ダイナミックケイパビリティ論ではないが、これらの掛け合わせを視野に入れながら、振り返る、見つめ直す、新たなモノ・コトを創造するが必要だと感じることができた。
  • SPring – 8、SACLA で先端技術に併せて、歴史的遺産の両極端を堪能できた。ホームとアウェイ、日常と非日常と境界を考えるきっかけになったと思います。

 

新しい視点や考え方に触れることで、普段の生活では得られない、新たな発見があったと感じる参加者が多かったようです。

4.今後に向けて

今回のツアーを通じて、私たち自身がまず日常業務から敢えて離れた越境をすることで、新しい経験を獲得でき、気づきに繋がりました。今後もプログラムを通してこのような越境機会をデザインして、参加者の皆様の気づきに繋がるような仕掛けを作っていきます。もしこうした越境学習の場のデザインのご希望等あれば、お気軽にご連絡ください。

 

最後になりますが、当日ご案内頂いた理化学研究所のみなさま、龍野ふるさとガイドの方、たつのでお会いした方々、貴重な時間を割いてご参加くださった皆さまにこの場をお借りして御礼申し上げます。

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