DiSC®️アセスメント~よりよい関係を築くために~ビジョンハウス研修
2021/3/26
2021年1月25日(月)ビジョンハウス研修
講師:HRインスティテュート コンサルタント笹尾侑希
テーマ:DiSC®️アセスメント~よりよい関係を築くために~
※DiSC、Everything DiSCはJohn Wiley & Sons社が著作権を所有し、日本語版開発および総販売代理権をHRD株式会社が有しています
恒例となっているHRIメンバー向けの社内勉強会(ビジョンハウス研修)の内容をご紹介します。
2021年第1回目は弊社コンサルタントの私、笹尾がzoomを通して担当させていただきました。
1. テーマ設定の背景
テーマは自「個」分析。みんな同一色で絵を描くのではなく、一人一人が各々の色をもって絵を作り上げるような、そんなチーム・関係づくりを目指して実施いたしました。
団体に所属していることが重要視された時代と、個人が尊重された時代を経て、現在は「みんなの個性を生かして和をつくる時代」へと世界は変わりつつあります。たとえるなら、参加者それぞれが全く違う楽器をもって参加するオーケストラのようなチームへ。関わる人たちのあるがままの主体性を挽き出すべく、まずは社内でのスキル向上・セルフアウェアネス(自己認知)を目指しました。
2. コンテンツ解説
DiSC診断はJohn Wiley & Sons社という1807年創業の学術出版社によって、約40年かけて研究・開発されました。人格やソーシャル(社交)スタイルではなく、コミュニケーションスタイルに特化した診断です。研修事前課題として、数十問といったボリュームのある質問に回答し、D/i/S/C4つのスタイルのうち1番強く表れたスタイルが自分のスタイルとして判別されます。
各スタイル特徴の一部を紹介します。
スタイル…… 優先事項/モチベーション要因/ストレス要因/周囲からの印象/課題
D:主導…… 成果を出すこと/権限・勝利/主導権を持っていないこと/強引/協調
i:感化…… 熱意・協働/グループ活動/社会的排除/社交的・楽観的/衝動的
S:安定…… 支援・同調性/安定・誠意・協力しあう/和の欠如/なごやか/決断力
C:慎重…… 正確・着実/クオリティ/指摘されること/緻密・分析的/孤立
研修中では各スタイルの価値観、モチベーション要因、ストレス要因、周囲からもたれがちな印象、陥りやすい課題の5点を中心に理解を深めました。自分自身と相手の動機・欲求を理解することで相互理解を深め、人間関係を向上させることを意図しています。少し大げさですが本当のことを言うと、Dとiを強くもっている私個人としては、「所得情報が載ったファイルを間違えないようにお客さま20人へ個別メール」は「来週いきなりアフリカへ単身弾丸出張」よりストレスがかかったりします。というのも、私は新しいことやスピード感にワクワクして、慎重で緻密な作業に苦手意識を感じるからです。真逆に感じる方もきっとたくさんいらっしゃるかと思います。
3. 各スタイルでディスカッション!
自分のスタイルや他のスタイルの理解を深めた後は、スタイルごとに分かれて自個分析を続けます。Zoomのブレークアウトツールをフル活用です。4グループ、スタイル別に話し終えたら、次は全体に戻ってみんなでディスカッション!面白いのが、オンライン越しにもどのグループがどのスタイルなのか言わなくてもわかるところです。与えられた時間以内にさくっと話し終えるDスタイル。ニコニコ活発にしゃべりつづけるiスタイルがいて、ほのぼの雰囲気のSスタイル。全体発表のシメは、理論的に淡々と説明してくれるCスタイル。納得して同感して、爆笑続きのディスカッションが繰り広げられました。普段は聞けない疑問や、素朴に理解できていなかった傾向など、なごやかに、でもまっすぐに話し合いが続きます。
4. ファシリテーター所感
普段業務を通してかかわっているものの、各メンバーにとって何が大事で、実はこう思っているんだよ、などが共有でき、とても有意義な時間になりました。意外な本音が聞けた場面も多々あります。みんなで研修を進めながら、「同僚同士」から「人同士」へ距離がより縮まった気がします。ひとの行動・言葉だけにとらわれるのではなく、どうしてそう表現するのか、より深いところへ視点をもっていってくれるのがDiSC診断です。
5. 結び
食べ物やファッションの好みが人によって大きく違うように、コミュニケーションの取り方にもかなりの違いがあります。それなのに、コミュニケーションとなると、そんな違いがあることを普段は明確に把握していない私たち。「違い」は「間違い」ではないんですね。自分とは違う人とまっすぐに向き合うことで、自分自身の個性もよりあざやかに認識できたのではないかと思います。色の紫と緑に優越がないように、D/i/S/Cどのスタイルにも優劣などなく、どの人もチームには欠かせない「個」。場所や相手に合わせて服を着替えるように、中身はそのままでコミュニケーションのスタイルだけ相手に合わせて変える。こうして周囲と接することが、お互いを尊重しあうことになり、より周囲の主体性を挽き出していけるのではと考えています。
参加者の皆さん、おつかれさまでした!
【参考資料】
※このように黒丸で自分のスタイルの位置が表示されます
記:笹尾 侑希
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