新しいリーダーシップについて考えるセミナーを共同開催
時代・環境の変化に即したこれからのリーダー育成の ポイントとは?
セミナー内容をもとに新プログラムの開発も視野に
2019/4/12
株式会社HRインスティテュート(本社:東京都渋谷区、代表:稲増美佳子、以下HRI)は2019年3月15日(金)に、これからのリーダーシップについて考えるセミナー「20世紀型リーダー・21世紀型リーダー なぜ、あのリーダーには人がついてこないのか?」を開催いたしました。これは株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都品川区、代表:藤島敬太郎)との共同開催によるもので、時代の変化に合わせた新しいリーダー育成プログラムの開発を視野に入れ実施されました。これからの時代に求められる「リーダー像」とはどういうものか、またそこで必要とされるリーダーシップ開発を研修やコンサルティングを通して多くの企業に提供することにより、企業活動の活性化と日本経済の成長に向けた新たな挑戦を支援します。
職場を取り巻く様々な環境の変化にともない、企業経営におけるテーマや職場を構成するメンバーの意識にも大きな変革が起こっています。必然的にリーダーに求められる役割やリーダーが置かれている状況も変化の波にさらされており、過去のリーダー像に基づいたマネジメントだけでは限界を迎えつつあります。そこで「リーダー像」自体を見直し、現在、そしてこれからの時代のリーダーに求められる要素をアップデートすることが人・組織の中長期的な成長に不可欠です。
そこで今回のセミナーにおいては、「過去から現在(そして将来)にわたるリーダーシップの潮流の変化」「これまでのリーダーシップと、これからのリーダーシップの違い」「これからのリーダーを育てるために必要な取り組み」という流れで、環境や人材の多様性が進む中でも成果を引き出せるリーダーを育成するヒントを提示しました。前半ではまず、リーダーシップのあり方に起こっている変化について押さえ、これからのリーダーが負うべき役割や行動において気をつけるべきポイントについて、自身の組織やチーム、また個人レベルも含めてセルフチェックを行い、理想と現状との間のギャップについて認識を促しました。
フォロワーを指揮し牽引するという長らく持たれていたリーダーに対するイメージから、フォロワー(チームメンバー)との間に相互作用を生み出し、影響を与え合うことによってゴール(成果)へと向かうという形へとリーダーシップのあり方には大きな変化が起こりつつあります。また不確実性が高まっている時代背景の影響から職場を取り巻く環境の変化、売上や収益重視だけでなく従業員の満足度やエンゲージメントにも気を配るという企業の経営テーマの変化、30代以下のチームメンバーを中心に仕事の目的や意義を重視するという価値観の変化、部下の育成や指導とともに新規事業や新たな仕組みの立案も求められるというリーダーに期待される役割への変化も起こっています。こうした環境下ではどのようなリーダーが求められているのか、Google社の事例をもとに、参加者自身でディスカッションを行いました。
さらに、チーム内の相互作用を最大化することで変化に柔軟に対応し成果をあげられるチームを作ることのできるリーダーの行動特性を、「目標・方針の共有」「体制・仕組みづくり」「風土づくり」の3つの観点をベースに紹介しました。その上で、参加者が現在所属するチームについてこの3つの観点から振り返り、セルフチェックを行いました。これにより、「伝えているつもりでも伝えきれていないことが多い気がする」「リーダーが弱みを見せられる組織であれば、メンバーの心理的安全性を作り出せると思う」といった感想が参加者から聞かれました。「やっているつもり」で終わっていないか、参加者各自が自組織について本質的なレベルで見直す機会となりました。
後半では、変化の激しい時代を生き抜く上で重要な「環境変化への対応力が高いチーム=ダイナミックなチーム」を作ることのできるリーダーに求められる行動特性を、前述の「目標・方針の共有」「体制・仕組みづくり」「風土づくり」の3つの観点から取り上げました。その上で、そのような行動をとることのできるリーダー育成にあたって、新たな概念を提示しました。それは、パソコン・スマートフォンに例えて、「ハードウェア」「OS」「アプリ」の3階層で育成をとらえるという考え方で、それぞれ下記のように説明されます。
・ハードウェア……性能、デザイン、容量、バッテリーなど機器のハード構成→「その人が持つ“個性や器”」
・OS……各アプリがハードウェアをバランスよく使用できるように管理・制御するソフトウェア→「スキルの土台となる“思考”」
・アプリ……作業の目的に応じて使うソフトウェア→業務や役割に応じて求められる“スキル
従来の育成においては、業務や役割に応じて求められるスキル、つまりアプリのインストールに偏る傾向がありました。これはポータブルな知識やスキルを身につけることを重視していたことによりますが、これからの時代は、知識やスキルを自身が置かれた状況に合わせて「どう使うか」を思考して適用できる力を強化することが急務となっています。OSをアップデートすることなくアプリだけインストールしようとしても、知識やスキルを使いこなせず新しい課題の解決には対応できません。つまり、これからの時代には、スキルの土台となるOSである思考力や判断力をアップデートし、さらにはハードウェアであるその人が持つ個性や器、強み、つまり個々の特性まで考慮に入れて育成に取り組む必要がある点を強調しました。
「21世紀型リーダー」を育てる上での課題として、参加者からは「職場におけるコミュニケーションが課題」「メンバーの心理的安全性をどう作り出せるかが重要」「依存型のメンバーにどう変わってもらうかが難しい」「経営層の意識が変わらないことが最大の障壁」といった意見・感想が寄せられました。各社の現場から上がるこれらのリアルな意見・感想も参考としながら、HRIは25年間のコンサルティング経験から確立した「ワークアウト」という手法を活用し、これからの時代に企業が継続的に成長し続ける上で有効な新たなリーダー育成プログラムの開発に邁進いたします。
セミナー開催概要
名称 | 20世紀型リーダー・21世紀型リーダー〜なぜ、あのリーダーには人がついてこないのか? |
開催日時 | 2019年3月15日(金)13:30〜16:30 |
開催場所 | PMO田町東 |
主催 | 株式会社HRインスティテュート/株式会社リクルートマネジメントソリューションズ |
会社概要
社名 | 株式会社HRインスティテュート |
代表 | 稲増美佳子(いなます みかこ) |
本社所在地 | 東京都渋谷区神宮前1-13-23 |
URL | https://www.hri-japan.co.jp |
設立年 | 1993年11月 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 35名(契約社員含む) |
事業内容 | ビジネスコンサルティング&研修プログラムの企画・開発・実施 |
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