馬雲 (Jack Ma)
馬雲 (Jack Ma)
1964年9月10日 浙江省杭州市生まれ
素行がいいとはいえない子どもであったが、唯一得意な英語を活かして始めた外国人観光ガイドで対人力と英語力を磨く。大学で英語を教えた後、翻訳会社を設立。先見性と行動力でインターネット会社設立。後、1999年に阿里巴巴(アリババ)設立。サイトが売る側の信用保証をし、顧客が安心して購入、さらに支払いが出来るシステム全体を構築する。現在B2Bのアリババは240か国以上で展開し全世界でユーザー11,440万人、C2Cの淘宝(中国のみ)で5億以上のユーザーを獲得している。
略歴
・1964年 浙江省杭州市に生まれる
・1984年 3回目の入試で杭州師範大学に入学
・1988年 杭州電子工業学院で英語の講師になる
・1992年 講師を辞め翻訳会社 海博翻譯社設立
・1995年 アメリカでインターネットに触れ、杭州海博電脳服務有限公司設立
・1999年 中小企業の仕事をするとB2B専門の阿里巴巴設立
・2003年 淘宝网の開設、B2C/C2Cに新たな展開
・2004年 阿里学院 電子ビジネス学院を設立
支付宝 信用と第三者支払機関として会社設立 その後銀行やVISAとも戦略パートナーを結ぶ
リーダーとしての大きな特徴
1.ビジョナリー~中国式の人を介する交易のプラットフォームを作る~
・「中小企業の仕事をする」
85%は中小企業の仕事をする。仮に企業を裕福と貧乏に分けるなら、インターネットは貧乏人の世界である。それはそれぞれが独立しているがゆえに、相互に依存を必要とし合うからである。しかし、独立しているがゆえに個性的でいられる。これこそが、インターネットが革命的である由縁である。
2.間違いは価値として認める
・「経験を買った」
中国発の世界トップクラスの会社を作るために世界各国に展開をしたが失敗。中国での足固めが先であった。多くの損失を被ったが、間違いの経験を買った、これはアリババにとって価値である。
3.すべては顧客のために、市場を育成すること
・「市場の育成がもっと重要」
淘宝は後発でC2Cに参入するから競合と違う方法を取ったのではない。すべては市場のために、顧客のためになる方法として支付宝(支払システム)などを選んだにすぎない。市場を育成することこそが最も重要である。市場を拡大し、その市場で勝に行くのだ。
先見的なビジョンを描き、自分たちが勝てるパターンを自ら創造した
「未来思考の実業家」
リーダーシップ・エピソード
1.アリババ設立前の会社を解散する時
これからどうなるか全くわからない状況の中、皆を集めて3つの選択を提案する。
1.北京に残ってヤフーや新浪に移籍する、責任を持って推薦する
2.北京の政府機関での仕事を続ける、安定した収入を得られる
3.一緒に地元に戻ってゼロからやり直す、給料ヤフーの1/20、10ヶ月休みなし。
3日間熟考するようにと言ったが、3分して全員戻ってきて3.を選択した。
2.会社としての守るべきもの
もし業績が悪くても気にすることはない。しかし、私たちの価値観を逸脱してお客様を騙したなら言うまでもない、あなただけでなく、会社も終わった同然だ。
もしアリババの価値観を受け入れられなければ、チームとして協業はできない。だから仮に100万元の営業収入を作ったとしても、受け入れられない人は要らない。だから私たちの会社が潰れると感じた時でも、決して賄賂は渡さなかった。
3.運命の関係
すでに面識のあった孫正義が相手とは知らず、会わせたい人がいると言われて行った投資面談の会場。その場で与えられた20分のうち6分間ビジネスプランを話したところ「説明は不要、いくら必要だ?」と言われた。非常に必要であったが「お金は足りている」と答え、人間性を受け入れられ東京で再度会うことになった。
馬雲の名言
市場を育成することこそが最も重要であると同時に、勝ちに行く方法でもある。市場を拡大し、その市場で勝に行くのだ。
冬になってすべての人が死ぬわけではない、春になってすべての人が発芽するわけでもない。
賭けができない人にはリーダーは担えない。リーダーは賭けるべきである。それは、未来はいったいどうなるか誰も知らないからである。リーダーならば決めなさい。
参考文献 参考URL
- 馬雲帝国内幕(魏新・石海娥著/新世界出版社)
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