リーダー列伝

セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ

セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ

セルゲイ・ブリン:1973年8月旧ソビエト連邦モスクワの科学者や知識人を輩出した家系に生まれた。
メリーランド大学理工の学士取得後、スタンフォード大学理工学修士を取得。優れた才気はあっという間に有名になった

ラリーペイジ:1973年3月ミシガン州イーストランシングで生まれた。ミシガン大学で理工学を専攻、卒業後、スタンフォード大学理工学修士を取得。
共にスタンフォード在学中にセルゲイとラリーはグーグルのアイディアを思いつき開発そして世の中に発表していった。

略歴

・1973年 3月ラリー・ペイジがミシガン州イーストランシンクで生まれる
・1973年 8月セルゲイ・ブリンが旧ソビエト連邦のモスクワで生まれる
・1993年 ブリンがスタンフォード大学のコンピューターサイエンス修士課程に入学する
・1995年 ペイジがスタンフォード大学のコンピューターサイエンス修士課程に入学する
・1996年 ペイジとブリンがバックラブと呼ばれる検索エンジンを作る
・1997年 ペイジとブリンがgoogle.comのドメイン登録する
・1998年 投資家から100万ドルを獲得しグーグルが9月に法人化する
・1999年 ベンチャーから2千500万ドル獲得する
・2004年 8月IPOを果たす

リーダーとしての大きな特徴

1.顧客のニーズをとらえた先見性

・「検索エンジン」
超頭のいい大学院生が、ガレージで検索エンジンを作っている。
そんな噂が流れだしてはいたが、誰も気に留めなかった。なぜなら検索エンジン自体がヤフーのおまけ的なものだったからだ。しかしグーグルを実際にスタンフォードで使い、さらに学会で発表するころには簡単に100万ドルの投資が集まるくらいの注目を得ていた。その検索エンジンに特化したサイトは、爆発的ヒットにつながり、他の企業を突き放した。

2.様々な価値を社会に生み出す社会性

・「未来の投資家へ」
ラリーは未来の投資家に「我々の目標は、たとえそれが近い将来の財政的な報酬を保証するものでないとしても出来る限り多くの人々の生活を目覚ましく改善させるためのサービスを開発することにある。」と宣言している。

3.徹底した人財論をもつ経営者

・「全てに厳しい審査、検査、基準を」
経営者の二人はグーグル初期から採用に厳しい基準を設けていた。候補者の将来性、性格、思考、全てをチェックするため、合計8回の面接を行い、採用担当者は各候補者につき40ページにもなる報告書を書き、雇用審議会で分析を経たのち、幹部に送られそこで検討会を開き、ペイジが最終判断を下す。全てに2か月を要する。

人々のウォンツを嗅ぎ取る天才経営者たち

リーダーシップ・エピソード 

1.たぐいまれなる反骨精神を持った起業家 (セルゲイ)

セルゲイがアメリカに移住した時は6歳だったが、ソ連での家族の苦労はずっと印象的だったらしい。国民の個人的自由を厳しく制限するソビエト連邦に生れた者の運命を不満に思っていた。彼が反ユダヤ主義から来る差別を経験したことからもそういった想いがうまれてきた。国家権力に対する恐怖からくるもの、そして反ユダヤ主義からくるものが、セルゲイの類まれなる反骨精神を育んでいった。

2.慎重さを持った秀才(ラリー)

ラリーは成長する過程で、発明家でエンジニアのニコラ・テスラを知って崇拝していた。テスラは才能あふれる科学者だったが、ビジネスマンとしての才能は非常に乏しかった。他の人が彼のアイディアを使い収益を上げていたのに、彼は一度も商品化で成功できなかった。それがラリーに多大な影響を与えてた。自分の考えや理念も学会誌に発表しようとせず、起業のための投資家集めの時も自社の経済状況からビジネスモデルまで話さずグーグルの情報も公開範囲を制限している。

3.いつも楽しく、面白く!

グーグルは常に楽しさ、おもしろさを追求している。そのおもしろさを追求したあげく、なんと毎年エイプリルフールには何かしでかすというのが習慣になっている。例えば、2000年には読唇術検索エンジン「メンタルプレックス」の発表、2004年には月の研究のための「グーグルコペルニクスセンター」の人材応募、また、04年のIPOの際には会社の売却株式数を、数式にあてはめた#で発表したりもした(この数式は数学者だけのみわかるものだった)

セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジの名言

“我々の本質は以前と同じです。目指しているのは、技術の進歩を活用して、人々を助け、暮らしを良くし、よりよい社会に結びつけること。いま取り組んでいる多くのプロジェクトも、技術を使った人助けに関係するものばかりです。成し遂げるべきことはたくさんあります。“
成功はシンプルから産まれる。

参考文献 参考URL

  1. 『Googleをつくった3人の男』(2013年 岩崎書店 著者 コロナブジェジナ)

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