用語解説

ウェブ型組織

ウェブとは、「クモの糸」「網のように張り巡らされたもの」のことだ。では、ウェブ型組織とは何か?企業の全階層・全社員がインタラクティブに顧客と直接つながれている組織だ。通常は、お客様との接点はほとんどフロントライン(営業第一線)の人間が担う。そこから得られた情報を上や、タテ・ヨコ・ナナメへと伝達する。間の階層・人が多ければ多いほどスピードは落ちる。そこで組織をフラット化し、かつ全階層・全社員が顧客と網の目状につながれたウェブ型組織にする。「顧客志向を実現するために、意思決定を各事業会社・各部門・各現場レベルまで下げることで、経営のスピードを飛躍的に高める」ことがウェブ型組織のミッションになる。 一説には、お客様から見てトップまで4階層以上ある企業は生き残ることが難しい、と言われる。グループとして400社を超えたソフトバンクでは、純粋持ち株会社としてのソフトバンク、事業分野ごとの統括会社、事業会社の3層の組織構造によるウェブ型組織を展開している。「超・製造業」を標榜し、従来の商品の機能・品質・コストによる差別化を超えて、ソリューション、つまり、お客様の満足度を高めていこうと考える松下電器産業では、「資産を多く抱えた重たい鉛ボール型企業」から「軽やかに動けるサッカーボール型企業」へと転身しようとフラット&ウェブ型組織への移行を急いでいる。

 

 

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