用語解説

認知的不協和

認知的不協和(cognitive dissonance)とは、個人が持つ2つ以上の相反する認知(信念、価値観、知識など)が存在する状態で、この矛盾が心理的な不快感を引き起こす現象を指します。この理論は1957年にレオン・フェスティンガーによって提唱されました。人々はこの不協和を解消または軽減するために、自らの信念や行動を変更することがあります。

 

  • 認知的不協和が発生する主な状況は以下のとおりです:

  – 行動と信念が一致しない場合(例:健康のためには良くないと知りながら喫煙を続ける)

  – 新しい情報が既存の信念と矛盾する場合

  • 不協和の解消方法:

 – 行動の変更:実際の行動を変えることで認知を一致させる。

 – 認知の追加:新しい情報や信念を取り入れることで矛盾を解消。

 – 認知の重要性の変更:矛盾する認知の重要性を下げる。

  • 具体例
    a) 購入決定後の正当化 :
    高額な機器やサービスを購入した後、その購入を正当化するために、商品やサービスの特別な利点を過大評価する。
    b)変化に対する抵抗:
    企業が新技術やプロセスを導入する際、社員はしばしば既存の方法に対する安心感から、新しい変更に慎重になる。現在のスキルや経験の価値が減ることを懸念し、変化の必要性を低く見積もることで、心の矛盾を軽減する。

     


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