用語解説

リーダーシップ論トレンド

産業構造がめまぐるしく変わり、多種多様なビジネスの成功事例が出てくると、アメリカではカーネギー、フォード、ロックフェラー、サム・ウォートン(ウォルマート)、ウォルト・ディズニー、イーストマン、ロバート・ノイス(インテル)、トーマス・J・ワトソン・シニア(IBM)、チャールズ・レブソン(レブロン)・・・といった伝説の経営者のリーダーシップが研究されるようになった。
時代背景、業種・業態、ビジネス環境、資質、性格、知識、体験等が異なる彼らに、共通するリーダーシップ要素とは何か。導き出されたのは以下のようなものだ。
 <伝説の経営者に共通するリーダーシップ要素>
  1.ビジョンを持ち続けること
  3.ビジョンを組織に浸透させモチベーションを高めること
  4.確実に成果を上げること
日本においても豊田佐吉、松下幸之助、本田宗一郎、井深大、盛田昭夫等のリーダーシップが研究されてきた。彼らは近代型企業の草創期に強いリーダーシップで小さな町工場を世界レベルの企業へと育て上げた伝説のカリスマ型リーダーだ。
草創から守成へと企業のライフステージが変わり、リーダーシップの主流もカリスマ型から戦略型リーダーシップへと変化した。カリスマの直感や志よりも戦略性が必要とされたのだ。リーダーの人間力よりも組織が自律的に動く仕組みを考え出せる知力が重視されるようになったのだ。
市場が成熟し、経営環境が悪化すると再び、強いリーダーが求められるようになってきている。ビジョンを持ち、変革を促し、組織をモチベートし、成果をあげるリーダーシップが近年のトレンドだ。
もう1つ、リーダーシップの大きな流れとしてリーダーシップの川下化があげられる。かつて一人経営者に求められていたリーダーシップが、役員、部課長はもちろん、今やすべての社員に求められるものとなった。組織のフラット化、スピード経営、エンパワーメントなどがこの傾向を加速させている。優れたリーダーをいかに社内に多く育成できるかが、企業の競争力を左右するようになったのだ。
こうした傾向を受け、目的、状況に応じたさまざまなリーダーシップが考えられるようになった。しかも、スキルをベースとしたリーダーシップが主流となっている。
変革型リーダー、ファシリテーター型リーダー、プロデューサー型リーダー、コーチ型リーダーなど、それぞれ変革力、ファシリテーション力、プロデュース力、コーチング力を主たるスキルとしている。
さらに突き詰めると「一人ひとりがリーダーシップをもつべき!」となり、小さなリーダーシップ、中ぐらいのリーダーシップ、大きなリーダーシップの統合が、組織力につながるという考え方が、出てきている。

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