用語解説

就職氷河期世代

1970年から1984年に生まれ、バブル崩壊後の有効求人倍率が1.0を下回るような厳しい時期に就職活動を行った世代のこと。「ロストジェネレーション世代(略称「ロスジェネ世代」)」と呼ばれることもある。

 

■就職氷河期世代の特徴

・仕事に対してストイック:他の世代と比べて、就職が当たり前ではなかったため、「働けること」へのありがたみを感じやすく、仕事に真剣に取り組む傾向がある

・資格取得への意識が高い:経済の低迷から非正規雇用(契約社員)でも雇い止めのリスクが高く、雇用が安定しない状況だったため、専門的な知識やスキルを身につけたい(手に職をつけたい)と考える人が多い

■就職氷河期世代にかかわる主な問題

・非正規雇用者が多い:正規雇用を希望していたにもかかわらず非正規雇用で働いている人数が少なくとも50万人いるとされている

・結婚や出産を諦めた女性が多い:1975年生まれの女性で子どもがいない割合は28%と先進国で最も高い

・大企業における「ひょうたん型」の年齢構成:多くの大企業で「40代」の社員数は「30代」「50代」よりも少なく、ミドル層が不足する傾向がある

■就職氷河期世代に対する政府の取り組み

内閣府は2019年に「就職氷河期世代支援プログラム」を発表し、就職氷河期世代の正規雇用者を30万人増やすことを目標に就職相談や教育機会の提供といった支援を開始。現在は「就職氷河期世代支援に関する行動計画2024」に引き継がれている。

 

 

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