用語解説

ERP ( Enterprise Resource Planning )

80年代のBPRブームを形にし、ビジネス価値まで引き上げたのがこのERPである。経営資源計画が直訳だが、一般には、基幹業務パッケージといわれている。企業活動の基幹業務のあるべきプロセスに組織全体を変革するための道具だ。パッケージというからといって全然安くない。勘定奉行(OBC社)という中小企業向けの商品なら数十万出で買える。が、SAPのR/3やオラクル社のEBS(以前は、オラクル・アプリケーション〜通称:アップスといわれていた)などは、パッケージだけを売るのではなく、このパッケージを活用したソリューションを提供している。コンサルティングがメインになっているのだ。したがって、数千万から数百億円までの範囲の商品である。
一般に、経理・会計業務がメインだ。経営管理といったりもする。国際会計基準が、グローバルスタンダードブームの中で、絶対条件となった90年代に爆発的な伸張ぶりを見せた。本来は、経営管理(会計)をコアにして、販売管理・人事管理・在庫管理・生産管理・物流管理・・・といった範囲の拡がりをみせるはずだったが、人事管理は比較的伸びていったが、企業独特の業務プロセスから、それ以外のシステムは、あまり伸びていかなかったのが現実だ。大企業の製造業から中堅企業そして中小企業にまでそのターゲットは広がっている。都市銀行をはじめとする金融機関も導入を検討、スタートさせている。
CRM(Customer Relationship Management)やSCM(Supply Chain Management)とからめて、全部の基幹業務を統合化しようとするERM(Enterprise Resource Management)という概念も誕生している。
中国をはじめとするアジア企業でもこのERPを導入しようとする企業も多くなっている。

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