用語解説

海外直接投資(FDI: Foreign Direct Investment)

外国の企業に対して、永続的な権益を取得する(経営を支配する)ために行われる投資のことで、 「対外直接投資」と呼ばれることもある。

 

・海外直接投資の方法は「グリーンフィールド投資」と「クロスボーダーM&A(「ブラウンフィールド投資」と呼ばれることもある)」に分かれる。投資の目的やリスクの許容度といった自社の要因だけでなく、法律や商慣行といった制約も存在するため、単純な比較や評価は難しい。

・グリーンフィールド投資は、現地に法人を設立したうえで、必要な土地・建物、設備を取得し、人材を新たに採用して事業を運営する形態を指す。完全な支配のもと、徹底した品質管理や人材育成で自社のブランドを受け継げるメリットがある一方で、初期コスト(土地・建物、設備の取得、人材採用など)が大きく、さらに事業の見通しを立てにくいというデメリットがある。

・クロスボーダーM&Aは、現地の企業を買収(株式を取得)したり、自社と合併することによって、事業の運営基盤をそのまま活用する形態を指す。既存の経営資源を活用して早期に事業を開始でき、現地の企業がもつネットワークやノウハウも既存しないため、売上の目処が立てやすいメリットがある一方で、運営方針が対立したり、企業文化の融合ができずに(Post Merger Integrationの失敗)、自社の差別性が発現しにくいというデメリットがある。

 

 

 

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