用語解説

YCC(Yield Curve Control/イールドカーブ・コントロール)

日本銀行が長期化する物価下落(デフレーション;デフレ)に歯止めをかけ、適正な物価上昇率(2%)に誘導することを目的に、 2016年9月に導入した「長期金利と短期金利の誘導目標を操作し、利回り曲線を適切な水準に維持する政策」のこと。

具体的な長短金利の操作方法として、短期金利については日本銀行当座預金のうち政策金利残高にマイナス金利を適用し、長期金利については10年物国債金利が0%程度で推移するように長期国債の買い入れを行う。

 

主要国の中央銀行は物価上昇(インフレーション;インフレ)を抑制する金融政策を採用していることから、 日本銀行のYCCは日本独自の金融政策である。

2022年6月、エネルギー価格高騰による物価上昇対策として、アメリカの連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board;FRB)が政策金利を引き上げた結果、米ドルの利回りがその他通貨に対して相対的に高くなった結果、ほぼ米ドルの独歩高(単独の通貨のレートだけが上がること)が生じた。

米国以外の国が自国通貨のレートを高めるために、米国の利上げに追随して一斉に政策金利を引き上げた状況にあっても、日本銀行がYCCを継続したことで世界中の注目を集めることになった。

 

 

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