ロジカルシンキング
全員転職時代、まずスキルとして高めておきたいのが「ロジカルシンキング」だ。「ロジカル=論理的に」「シンキング=考える」、端的にいうと「相手にとってわかりやすい」状態にする考え方や伝え方の総称といえる。
では「ロジカル=論理的」とはどういう状態を指すのだろうか? そもそも「論理」とは、「結論」と「根拠」のつながりを表す。よく用いられるのが「空⇔雨⇔傘」の法則だ。
空を見たら曇っている(事実認識) ⇔ 雨が降りそうだ(解釈) ⇔ 傘を持っていこう(判断)
このように、事実認識・解釈・判断という3つの要素が「だから」と「なぜなら」の双方でつながっている状態、かつ、それが自分だけではなく自分以外の「相手」「周囲」にとってもわかりやすい状態こそが「ロジカル=論理的」といえる。
大切なのはこのロジカルシンキングは持って生まれた天性の能力ではなく、後天的に身につける「スキル」である、ということだ。
「あの人の話はわかりやすいな~、まぁ、頭の出来が違うからな」と思っていては上達はない。ロジカルだと思う人が周りにいたら、具体的に観察して、「なぜわかりやすいのか」「どういった考え方、伝え方の工夫をしているのか」ということを徹底的に調べ、できることから真似ていく。この方法こそがロジカルシンキングを早期に身につける最良の方法といえる。 (全員転職時代のポータブルスキル大全 KADOKAWA より)
参考プログラム:「ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウ」